松山、首をひねりながらも4位タイへの急浮上!
北海道の小樽CCで開催されている、国内男子ツアー「サン・クロレラ クラシック」の2日目。1アンダー30位タイからスタートしたアマチュアの松山英樹は、3連続を含む6バーディ、1ボギーの「66」をマーク。首位に2打差に迫る通算7アンダー、4位タイへの浮上を果たし、首位争いに名乗りを挙げた。
スタートホールの10番(パー5)では2オンに成功するも、1mに寄せたバーディパットはカップに蹴られてパー。続く11番はティショットを左ラフに打ち込みパーオンを逃すと、2mを外してボギー。しかし、予選カットラインが背後に迫る重い空気は1つのバーディで一掃される。
「12番のバーディで悪い流れを断ち切れて、一気に良くなった」。ピン右3mを沈めたこのパー3から、松山のプレーに躍動感が宿った。続く13番(パー5)ではグリーンを2打目で捕らえ、今度は2パットで確実にバーディ奪取。さらに17番(パー3)でも3mを決めると、後半アウトに入りさらに加速。4番(パー3)のバーディを皮切りに、5番で6m、6番(パー5)で1.5mを沈めて3連続。さらに8番でも伸ばし、リーダーズボードを一息に駆け上がった。
しかし、会見場に現われたその第一声は「今日も30パットを切れなかったですね・・・」と険しい表情。序盤の10番、11番、2.5mを外した最終9番について「完全に自分のミス」と悔やんだが、「バーディが獲れているところは良い感触。あとは、どれだけミスを減らせるかが明日からの勝負」と、課題とともに手応えもその手に残している。
ドライバーショットに関しても「フェアウェイに行ってはいるが、当たりが悪い」と不満顔。それでも飛距離の落ち幅は少なく、「ミスをしてもアベレージ的には(飛距離が)出ている」と首をひねる。これも、本人が気付かないところで熟成が進んでいる、実力の底上げの証か。上位で臨む決勝ラウンド、6位タイで終えた昨年を越えるインパクトを残す可能性は十分だ。(北海道小樽市/塚田達也)