2打差を追う池田勇太「ちょうど良い」
国内男子メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」3日目。池田勇太が「68」をマークして通算8アンダーまでスコアを伸ばし、最終日を前にして単独首位の藤本佳則に2打差の単独4位につけた。
この日のハイライトは早々に訪れた。出だしの2番(パー5)。フェアウェイど真ん中にティショットを置いた池田は、残り241ヤードの第2打で得意のユーティリティを握った。好感触を得た弾道は右奥に切られたピンにめがけて一直線。右サイドのカラーで止まり、イーグルチャンスを掴んだ。
カップまでは5メートル。“ほぼ2オン”というショットの割に歓声が少なく「茨城のファンはどんだけ厳しいんだ!」と目の肥えたギャラリーたちに“憤慨”したが、続く第3打をパターで沈めて見事イーグルを奪取。今度こそ大歓声を呼び込んだ。
しかし、その後は続く3番(パー3)でバーディを決めたものの、その後は4番、5番とチャンスを活かしきれない中盤戦。後半インは2バーディ、2ボギーとスコアを伸ばせなかった。とりわけ16番(パー3)でティショットをグリーン左奥に外してボギーを叩いたことに「せっかくの流れをまだ自分でストップをかけているところがある」と反省点を口にした。
それでも首位と2打差、最終組の一つ前で迎える最終日を前に「ちょうど良いところだと思う。追いかけるほうが性に合っている」とニヤリ。周囲は同じ東北福祉大出身の後輩、藤本佳則との同組対決を期待したが「一緒になったら俺のほうが気を使っちゃうよ」と、安堵感も浮かぶ苦笑い。「のんびり楽しんで回ってくる」。ツアー初勝利は2009年の「日本プロゴルフ選手権大会」。待望の今季初勝利、そして節目の通算10勝目も、メジャーの舞台で飾ってみせる。(茨城県笠間市/桂川洋一)