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ルーキー藤本佳則がムービングデーに「65」

千葉県のザ・カントリークラブ・ジャパンで開催中の国内男子ツアー第6戦「ダイヤモンドカップゴルフ」3日目。2アンダーの41位タイから出た藤本佳則が7バーディ、ノーボギーの「65」をマークし、通算9アンダーの単独5位に急浮上した。

トップには藤田寛之、2位には兼本貴司、ベテラン勢が気を吐く中で、22歳の藤本が上位に割り込んできた。決勝ラウンドのインスタート、いわゆる裏街道からの発進で7つのバーディを奪取。前半12番で7メートル、続く13番で10メートルのバーディパットを沈めるなど、グリーン上でのプレーが好調だった。

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この日は開幕からともに戦ってきたパターをチェンジ。愛用するオデッセイの同じ2ボールタイプながら、ヘッド形状の異なるモデルを握った。「昨日まで、ぜんぜん入らずにイヤになったところもあったんで、気分転換で使ってみました」という決断が功を奏した。

前週の「とおとうみ浜松オープン」で最終日終盤に逆転負け。ツアー史上最速となるプロ転向後3戦目での初優勝を逃した。しかし、期待のルーキーへの視線は集まる一方で、大阪・通天閣などに鎮座するビリケン像にそっくりとの声も大きくなるばかり。話をふられては「(ビリケンは)大阪の守り神ですから」と照れ笑いも見せる。

トップの2人とは予選ラウンド2日間を同組で回った。ベテラン同士は藤本の真っ直ぐなプレーを見て「真っ白なキャンバスみたい。俺たちは、色々描きすぎていて、もう描くところが無いなあ」と、ため息混じりに話したという。それでも、数々のアマチュアタイトルを手にしてきたルーキーは、ただ勢いだけを前面に押し出すわけでもない。「差がありすぎるんでね(単独首位の藤田とは6打差)。優勝は無いけれど、トップ10を狙います」と、百戦錬磨の先輩たちと、さほど変わらない口ぶりで最終日への意欲を語った。(千葉県木更津市/桂川洋一)

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