池田勇太「ここが俺のプロ出発地点だから」
2011/09/29 17:36
大会前日のプロアマ戦後に「ぶっちゃけ今は絶不調」と話していた池田勇太が、「コカ・コーラ東海クラシック」の初日に4アンダーをマークして首位タイとなった。この日は前半、後半ともに出だしでボギーをたたくが、その後に3つのバーディを奪いスコアを伸ばした。
「スタートで躓いたが、もともと調子が悪いと自覚しているので、焦ることなくラウンドできました」と、自分に過剰な期待を持たない中でのラウンドで、落ち着いてプレーを続けた池田。スタートの直前までドライバー、ユーティリティを打ち比べしてこの日使用するクラブを選んだという。
「今日は良いゴルフができたけど、ドロ沼にはまった状態から片足がやっと出た状態。まだ、ここから良くなる保証もないし、これからまた練習場で調整をします」と初日のスコアだけでは安心できないという。
池田はこの大会に特別な思い入れがある。「やっぱり1度は優勝したい大会だからね。この東海クラシックは、俺のプロ生命のスタート地点のような大会だから。なんとか、あと3日間頑張って、優勝を掴み取るためにやっていきたい」と語る。
2008年大会で、まだシード権を持たない池田は、マンデー予選会を通過し最後まで優勝争いに加わった。結果的に最終18番でグリーン手前の池に捕まり2位に終わったが、池田が初めて体験した優勝争いだった。その1戦が池田には大きな経験となり、09年の年間4勝、そして昨年の4勝に繋がった思い出深い大会。「今日みたいに我慢しながらやっていけたら、優勝も近づくはず」と強い気持ちで残り3日を戦いぬく。(愛知県みよし市/本橋英治)