2011年 関西オープンゴルフ選手権競技

単独2位の白佳和、優勝できずも「自信にはなる」

2011/08/21 18:30
前半はしっかりと振り切れてスコアを伸ばしていた白佳和

「被災された在日韓国人のためにも」と、最終日に2打差の逆転優勝を狙った白佳和。国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」最終日は、朝から冷たい雨が降り続く生憎の天候となった。

スタートの1番でパーパットを外した白は、2番で下り2mのパットを沈めてバーディを奪う。その後も7番でバーディを奪ったが、首位をひた走るチョ・ミンギュ(韓国)との差は広がるばかり。

「追いつこうと思ってもとても追いつけない。付け入る隙が無かった」という白だが、焦る気持ちと同時に、ショットへの不安も抱えていた。雨でグリップが滑ってしまい、右の大きく曲げるミスショットが出てしまったからだ。

後半に入ると、「そのミスを警戒しすぎてチーピンが出るようになってしまった。午前中は悪くなかったのですが」と振り返る。グリップが滑るのを警戒して、強く握りすぎた結果、ボールが左に引っかかるミスが何度か出てしまった。

それでも、単独2位で終了し「優勝争いができたことは自信になりました」とはっきり話す。一昨年、シード権を喪失した時には「もう2度とトーナメントに戻れないかもしれないのではとも思った」と、苦しんだ時期を思い出す。白は今大会を終えて賞金ランキングを43位に浮上させた。(兵庫県小野市/本橋英治)

2011年 関西オープンゴルフ選手権競技