メンタル面でも強くなった白が逆転でツアー初優勝を狙う
2011/08/20 18:44
国内男子ツアー「関西オープンゴルフ選手権競技」の3日目、終盤の16番から上がり3ホールを連続バーディを奪い、首位と2打差の通算10アンダー単独2位となった白佳和が、笑顔でホールアウトした。
2001年からツアーに参戦している白は、シード権の喪失なども経験し、昨年は賞金ランキング41位でシード権をつかんだ。今季は開幕戦で初日に5位タイ、第3戦の「中日クラウンズ」でも初日に3位に入りながら最終的には優勝争いから脱落してしまった。
しかし、そのころの白と現在とでは、表情がまったく異なる。いままでは、人前で話すことが苦手で、俯き加減で話す印象が強かった白が、顔を上げて笑顔で話す。「今、ジェイ・チョイと行動を共にしていまして、彼の影響が大きいですね」と言う。
チョイとは、昨年から日本ツアーに参戦する韓国系米国人選手で、とにかく明るい。日本にもすぐに慣れたいと、半年間で日常会話はマスターしたほど。会話が大好きで、あっという間に日本ツアーメンバーと仲良くなった。
白は、そのチョイと一緒にいることで、ゴルフのメンタル面でも前向きになったという。開幕戦のころは「優勝したい」などという言葉は出てこなかったが、今回は「同じ在日で被災された方々のためにも優勝したい」と明確に優勝を意識して最終日を迎える。(兵庫県小野市/本橋英治)