2011年 中日クラウンズ

【GDO EYE】初挑戦、初優勝へ!薗田峻輔が4位浮上

2011/04/30 18:59
昨年中の仕込が早くもシーズン序盤に効果を表し始めた薗田峻輔

「まあ、終わりよければすべて良しです」というのは、「中日クラウンズ」3日目を通算6アンダーの4位で終えた薗田峻輔。13番までは3バーディを奪ってスコアを伸ばしたが、14番、15番と連続ボギー。それでも、17番をナイスパーで切り抜けると、3日間で一番の難易度を誇る最終18番でバーディフィニッシュ。自然と笑みがこぼれた。

昨年6月の「ミズノオープン」でツアー初優勝を飾った薗田だが、シーズン後半はトップ10に入ることもままならなかった。それには理由がある。「HSBC、全英でも感じたことを試合で試したかった」と、あえてシーズン終盤にアイアンのクラブチェンジを敢行。これまでのキャビティからマッスルバックへと一変させた。

「たとえば下(地面)が硬い時とか、今までのアイアンだと抜けづらい感じがするけど、今のはソールが薄い分抜けやすいし、低く抑えて打ちたい時もキャビティに比べて抑えやすい」。そのクラブが、1月の「ロイヤルトロフィ」などを経て、ようやく手に馴染んできた。

今年が和合初挑戦の薗田だが、昨年の試合をテレビで観てキャディと共に攻め方を研究したという。「刻むところは刻む、ドライバーで行くところはドライバーで行く。今は凄く噛み合っていると思う」。好きなコースというだけに、「やっていて楽しい」と目を輝かせた。

首位と3打差で迎える最終日。「(優勝)圏内だと思う。この位置を3日間保ってきたんで、今まで以上の集中力で明日は何が何でも獲りたいですね」。虎視眈々、最終組の一組前から頂点を見据えている。(編集部:今岡涼太)

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