石川遼が帰国「開幕戦から勝ちに行く」
今季のメジャー第1戦「マスターズ」に出場した石川遼が12日(火)、成田着の航空機で帰国した。2月の米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」直前から渡米し、6試合に出場。約2か月ぶりに日本の地に降り立った。
3年連続3度目の挑戦で自身初の決勝ラウンドに進出し、20位タイでフィニッシュした今年のマスターズ。それでも石川は「来年の出場権を獲得できる16位以内にあと1打足りなかった、というだけ」と結果については冷静に振り返った。
将来のマスターズ優勝という目標。それに向けて今年のオーガスタで、必要性を肌で感じたのは、「攻める」ことへのより強い気持ち。ピンをデッドに狙うショット、カップをオーバーさせる強気なパット。14日(木)の「東建ホームメイトカップ」から開幕する今季の国内男子ツアーを目前に控え「プロ1年目のときのような攻める気持ちを思い出す。3年前の自分の気持ちに、3年後の今の技術を加えて攻めたい」と原点に立ち返った。
休む間もなく明日13日(水)には、開催会場の三重・東建多度カントリークラブに入り、試合に備える。2カ月間の米国滞在を終え、長時間のフライトもあって体力的には決して最高の状態とはいえないだろう。だが「オーガスタで20位に入ったからこそ、モチベーションも高い。そういう状況だからこそ燃える自分もいる」と力強い。「決して何位以内ということではなく、常に勝つか、負けるかというゴルフを開幕戦からしたい。練習をしてきたし、これほど楽しみなシーズンは無い」と表情には自信があふれた。
3月11日の大地震から1か月。米国滞在中に東日本大震災を知り、今季の獲得賞金全額とバーディ数に応じた義援金を送ることを決めた。「今まで応援していただいたので、今度は自分が応援する番と思っている。今年中にということではなく、長い時間をかけてサポートしたい」。様々なモチベーションを力に変えてプロ4年目の国内ツアーを戦う。