2010年 コカ・コーラ東海クラシック

【GDO EYE】上井邦浩、所属コースで100位の出遅れ!

2010/09/30 19:24
所属コースで初日8オーバーの100位タイと大誤算だった上井邦浩

国内男子ツアー「コカ・コーラ東海クラシック」が、今年も愛知県の三好カントリー倶楽部・西コースで開幕した。最も注目されるのは大会連覇を狙う石川遼だが、もう一人多くの声援を受けてラウンドする選手がいる。三好CC所属の上井邦浩だ。

2005年からツアーに参戦している上井は、06年からこの大会に出場している。06年が91位タイで予選落ちとなったが、07年は30位タイ。08年には生涯最高順位の4位タイに入った。ところが、昨年は81位タイで予選落ちを喫し、今大会は初日に8オーバーの「80」というスコアで、参加108名中100位タイと大きく出遅れしまった。

ラウンドを終えた上井はすぐに練習場に向かうと、2時間ひたすらボールを打ち続けた。練習場整備のためクローズになるまで打ち続けたが「まだしっくりこないんですよ」と言いながら今度はパッティンググリーンに向かった。

現在抱える上井の悩みはアドレスがしっくりこないこと。とくにグリップが決まらないという。この日は4番でティショットを左サイドに引っ掛けるミスをすると、2打目でがけ下から脱出できず、その後も4打目のウェッジでも左に引っ掛けるミス。そのミスの原因もアドレスだと話す。

所属コースだからという焦る気持ちはないか質問すると「スコアを崩すとどうしても取り返したくなって無理をしちゃいますね。ただ、今週に限ったことではなくて、毎週なんか悩んでいるかな。でもこんなゴルフになるなんて自分でも信じられないですけどね」と、重い口を開いてくれた。

現在3オーバーは58位タイの予選カットライン上だが、「明日は5アンダーで行きますか?」と煽ると「今の自分には、ちょっと難しいですね・・・」と寂しい返事が返ってくる。それでも、負けず嫌いの上井は、明日は別人のように大爆発してやるという思いが腹の底でフツフツと沸きあがっているはずだ。(編集部:本橋英治)

2010年 コカ・コーラ東海クラシック