今季初勝利の池田勇太「俺らしいゴルフが出来た!」
国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN LakeWood」の最終日。通算18アンダーの単独首位でスタートした池田勇太は、25アンダーまで伸ばすことを目標にしていた。ところが、2番パー3でティショットの距離感が合わずにボギーを叩くと、3番ではダブルボギーを叩きあっという間に15アンダーまでスコアを崩してしまった。
3番はティショットをフェアウェイセンターに運び、2打目でピン左4mにナイスオン、かと思われた。しかし、2バウンドして止まりかけたボールは無情にも2段グリーンの傾斜で手前に16mも戻りグリーンからこぼれてしまった。3打目はピンの段に上りかけたが、再び池田の足元に戻ってしまう。
しかし、2番のアプローチと3番のグリーン上でのボールの転がりを見た池田は「昨日までと天候が違うので、グリーンの状態とか分からなかったけど、最初の3ホールで掴むことができた。特に3番のアプローチでボールの勢いが芝に吸収されるのを見て、あまり硬くはなっていないことを見られました」と、スコアこそ崩してもその後のスコアメイクにつなげるヒントを掴んだ。
すると次の4番パー5では3打目のアプローチでピンの奥2mにつけてバーディ。さらに6番パー5でもアプローチをきっちり寄せてバーディを奪った。9番では2打目がグリーンをオーバーし、返しのアプローチのライが悪くグリーンをショート。ここでボギーを叩くが、続く10番でも40ヤードのアプローチをピン手前3mに付けバーディを奪った。
そして、この日唯一池田がピンチだと思ったというのが12番。池田がボギーを叩き、追いかける薗田はバーディ。ついに差が1つとなってしまった。ところが、13番、14番で薗田が連続ボギーを叩き、再び池田のリードは3つに広がる。
4打差で迎えた最終18番は、4mのバーディパットを僅かに外したが難なくパーパットを決めて今季初勝利。ツアー通算5勝目を果たした。「やっと1つ勝てたかなという感じ。今日は自分なりに良いペースで出来たのが良かったんじゃないかな。ゴルフの調子は良かったのに結果に繋がらなかったけど、今週は伸ばすときには伸ばす俺らしいゴルフが出来たかな」と腕組みをしながら語る。
池田は次週の「The Championship by LEXUS」には出場せず、翌週に行われる「全英オープン」出場に向けて土曜日には渡英する予定になっている。自身2度目の全英でも今週のようなゴルフが出来るか注目が高まる。