【GDO EYE】薗田峻輔、プロ転向後5試合目での初勝利
「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」初日、薗田峻輔はカート・バーンズ(オーストラリア)と同組となり、10番ホールからひっそりと大会をスタートさせた。
「うまいなぁ。もう今年1000万円弱稼いじゃってるのか。楽勝じゃん」。薗田が楽勝と羨ましがっていたのは、大会の優先出場順位であるリランキングリストで、バーンズが1位に居たから。シードを持っていない選手の国内ツアー出場権は、第9戦の「The Championship by LEXUS」までは前年度のファイナルQTの順位で決定されるが、その翌週にはリランキングと呼ばれる当該年度の獲得賞金で再順位付けが行われる。
前年のファイナルQT22位、前週までのリランキングリストでは11位に居た薗田だが、何よりも気に掛かるのがこのリランキングリストだという。「まず、バーンズに負けないようにしようと思いました」と大会初日を振り返った。
ところが、初日に「70」、2日目に「65」で回って通算9アンダーとして単独首位に浮上。3日目が悪天候で中止となると、初めての最終組、しかもトーナメントリーダーで最終日を迎え、あれよあれよという間に初優勝を飾ってしまう。プロ転向後、5試合目という早業だった。
今大会の優勝で、最終戦の「ゴルフ日本シリーズJTカップ」はもちろん、再来年までの国内ツアー出場権を獲得した薗田。「いやー、いいですね。まさか自分がリランキングと関係無くなると思ってなかったので、凄い解放感です」と満面の笑みを浮かべた。
さらには、セントアンドリュースで開催される今年の「全英オープン」の出場権まで獲得する大きなおまけつき。「今年の目標を全部やっちゃったので…、やっちまった症候群です」と、自身の成し遂げた快挙にこの日はただ笑うしかなかった。(編集部:今岡涼太)