メジャーへの道を切り拓くプレーに期待/チームPRGR
今季の世界メジャー第3戦となる「全英オープン」は、ゴルフ発祥の地とされる聖地セントアンドリュースで7月15日から開催される。
その日本予選最終戦となる「~全英への道~ミズノオープンよみうりクラシック」が6月24日(木)から兵庫県西宮市のよみうりカントリークラブ(7230ヤード・パー72)で始まった。
前週のオープンウイークにチームPRGRの谷原秀人は、タイで行なわれたアジアンツアーの「クイーンズカップ」に出場し、18位タイの成績を残して帰国。真っ黒に日焼けして「ミズノオープン」に臨んだ。
「鼻の頭の皮がむけるほど暑かったけれど、ショットの調子を持続できたのが嬉しい。上位4名に入ったら「全英オープン」に出場できるので、そのチャンスをぜひとも手にしたい」と火曜日の練習ラウンドから入念な調整を繰り返していた。
「日本ツアー選手権」から使い始めたプロトタイプのスプーンが強い味方になっているという。
初日は2、3番ホールで連続バーディを奪い、前半を2アンダーで折り返した。しかし、後半は2ボギーとして結局イーブンパーでフィニッシュ。45位タイの発進となった。
「前半の勢いに乗って後半もスコアを伸ばして行きたかったけれど、影からのショットやパットになってしまったし、パットのタッチをつかめず、ショートを繰り返したのが悔やまれます」と谷原。
06年の「全英オープン」では5位という成績を残しているだけに、「もう一度、あの(全英オープンの)舞台でプレーしたい」思いは強い。「ショットが良いだけに、パットのタッチをつかみ、残り3日で猛チャージします」と谷原は言い切った。
「全米オープン」に出場し、1打及ばず予選落ちを喫したチームPRGRの矢野東は、時差ボケを押しながら火曜日の練習ラウンドからコースに足を運び、調整を行なった。
「予選落ちはしましたが、世界の舞台でプレーして長いトンネルをようやく抜けられた気がします。調子自体は決して悪くないので、トンネル脱出の証を結果で出したい」と矢野。シルバーブレードパターのプロトタイプを早速使い始め、本戦でもセッティングに加えるほど気に入った様子だった。
初日から好発進を切りたかったものの、2バーディ・4ボギーの2オー
バー・81位タイと出遅れた。「練習グリーンの方がコース本グリーンよりも速く、タッチが合わなかった。でも、試合が終わったわけではないし、メジャーへの扉が完全に閉ざされたわけでもありませんから、こじ開けてみせます」と矢野は強気。そんな言葉を口にできるほど、心身ともに充実しているようだ。
全英への道、そして復活への道を切り拓くプレーを期待したい。