2026年 フォーティネットプレーヤーズカップ

『おめでとうございます』に紛れ込むスイング動画 阿部裕樹“監督”は忙しい

2026/10/22 19:30
今季2度目の首位発進を決めた阿部裕樹

◇国内男子◇フォーティネットプレーヤーズカップ 初日(22日)◇成田ヒルズCC(千葉)◇7105yd(パー71)◇晴れ(観衆1033人)

ツアー未勝利の37歳、阿部裕樹は先週の「日本オープン」で週末に60台を並べて10位に入った。「すごくタフなコースで最終日にアンダーパーで回れたのは自分に合格点をあげられる」。ナショナルオープンでの手ごたえは『トップ10、おめでとうございます』という祝福の言葉が喜びを倍増させてくれた。メッセージをくれたのは、2015年から監督を務める佐野日大高ゴルフ部の部員たちだった。

やり取りの中で、一緒に教え子自身のスイング動画も送られてくるから苦笑いしてしまう。「高校生は来週、関東大会の予選があるのでその前の相談事ですね」。 現役のツアープロと指導者という二足のわらじを履いてすでに10年以上が経過。選手としては年齢的にベテランの域に達し、「早いですね。イヤな感じ」とこぼしつつ、予選会を通じて得た限定的な出場権を頼りに、年間ポイントランキング60位で今週を迎えられた。

監督はきょうもがんばる

この日はミドルパットをことごとくカップに沈め8バーディ、3ボギーの「66」をマークした。3週前の「ドラッグストア・コスモスカップ」(36位)以来の首位発進。「周りを見れば年下ばかり。その中で良いスコアを出せている。飛距離も年々出るようになって、ゴルフもうまくなっているんじゃないかなと思います」と胸を張る。今季はウエートトレーニングにも本格的に取り組み、体重は数年前より10kg以上増えた。

来季のシード権獲得(年間ポイントランキング上位65位)が視界に入っても、「変に緊張したり、自分を追い込んで緊張したりすることが多かったので、あまりそういうことは考えない」と淡々とした姿勢を貫く。「高校生たちにも、例えば『予選カットのスコアがいくつで…と考えながらゴルフはするな』と言っているんです」。ロースコア化が進む時代。目標を小さくまとめていては、バーディ合戦も、サバイバルレースも生き残れない。

「日本オープン」では教え子の2人もプレーした。「組は一緒じゃなかったんですけど、そういうことも増えてきた」。同じフィールドで、世代を超えた切磋琢磨が続いていく。(千葉県栄町/桂川洋一)

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