【GDOEYE】谷口徹「飛距離も伸びたし、気分は30代だよ」
国内男子ツアー「つるやオープン」で、最終日に8バーディ、ノーボギーの「63」というスコアをマークした谷口徹。首位と4打差の6アンダー2位タイからスタートし、同じく最終組でラウンドした藤田寛之を捕らえ、プレーオフに進出した。
この日は何度も気合いのこもったガッツポーズを見せた谷口。終盤の15番パー5では、藤田が1.5mのバーディチャンスにつけるも、先に谷口が5mを沈め渾身のガッツポーズを見せた。そして最終18番、ティショットをフェアウェイ左サイドのバンカーに入れたが、2打目でピンの右手前1.5mにぴたりとつけてバーディを奪い、右手を握り締め全盛期の谷口を彷彿させるパフォーマンスを披露した。
プレーオフは3ホール目で、藤田にバーディを決められ負けてしまったが、谷口は清々しい表情でクラブハウスに戻ってきた。「しかし、粘りますね、あいつは・・・」と藤田の粘り強さを評価する。「でも、まあいい試合でした」と満足気だ。
それは、谷口自身のゴルフが調子良い証だ。「アイアンが良くなかったけど、よくやったと思います。自信になればいいかなと思いプレーしてましたけど、途中から確信に変わったのが早すぎたかな!?」と、上機嫌の谷口節が炸裂する。
さらに「藤田の飛距離が伸びたって聞いてたけど、今は自分も飛んでいるので、そこまで感じなかったなあ。藤田は『40代が頑張らないと』と言うけど、気分は40代じゃないよ。気持ちも全盛期に戻ってきているんだから。若手には飛距離でも負けないようにしようと思う」と、2002年、そして07年に賞金王になった時のような気力を漲らせる。
この日のような集中力が高く、粘り強いゴルフが続けば、年間3、4勝はするかもしれない。若手ばかりが注目される中、気分は30代の40代が今年はツアーをリードするかも知れない。(編集部:本橋英治)