「しぶとい人」谷口にプレーオフで勝った藤田寛之
2010/04/25 18:19
国内男子ツアー第2戦「つるやオープン」は、通算14アンダーでホールアウトした藤田寛之と谷口徹のプレーオフに突入。3ホールに渡る激闘は、藤田がグリーン外のカラーから8mをパターでカップインさせて決着をつけた。
「めちゃめちゃ嬉しいです!」。記者会見場に入ってきた藤田は満面の笑みで感想をもらす。「今までの8勝よりも気持ち的にもきつかったです」。それは、相手が谷口だったからだ。「ミスショットも期待できないし、しぶとい人なので、厳しい戦いになると思っていました」。
17番で藤田がバーディを奪い1打リードしたが、最終18番ではティショットをバンカーに入れた谷口が、ピン手前1.5mにつけてバーディを奪い返し追いついた。「あの場面で、あの強さでバーディパットを打てるのは谷口さんぐらいでしょうね。まったくどんな神経しているんだか」と、周囲を笑わせながらも谷口の粘り強いゴルフに舌を巻いた。
「プレーオフはパーでは勝てないと思って、ピンを狙っていきました。プレーオフはきつかったけど、振り返れば楽しい1日でした。プレッシャーの中、戦うことができて幸せでした。谷口さんと同じ組で回ってよかったです。1つ前の組だったら、危なかったかもしれません」。同じ組でラウンドしたことで、藤田も気を抜かずに最後まで戦い抜けた。
これで通算9勝目を飾った藤田は、「そろそろ、メジャータイトルを取らないといけないと思います」と表情を引き締める。今季の目標の1つ、優勝を果たした藤田は、次なる目標の国内メジャー獲りに挑む。