予選落ち激減から結婚後初勝利 「本当にありがたい」岩崎亜久竜を支える内助の功
◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 最終日(5日)◇西那須野CC(栃木)◇7036yd(パー72)◇雨(観衆1531人)
第1ラウンドを終えた段階で、岩崎亜久竜はカットライン上の2アンダー55位にいた。2日目に「67」で回り通算7アンダー35位で決勝ラウンドに進出。「予選通過にほっとしていた」と胸をなでおろして迎えた週末に、「63」を並べ鮮やかな逆転劇の主役になった。
雨が降ろうが、風が吹こうが、選手会主催の本大会は例年、好スコアが頻発する。首位に2打差の3位から出た最終日も「なんとかトップ10に入りたい」と、「順位を気にせず、攻める姿勢」を貫くと決めていた。
7mのパットが決まった1番から3連続バーディ発進。グリーンエッジから3mを流し込んだ8番(パー3)で5つ目を奪うと、残り130ydからPWで3mのチャンスを作った10番からバーディを今度は4つ並べ、単独トップで終盤に向かった。15番では左ラフからの2打目を9Iでピンそば4mにつけて10個目。「ピンは左奥。セオリーでは右サイドを狙った方が良かったけれど、狙っていけそうな気がした」という自画自賛の一打で、上がり3ホールにかかる重圧を拭い去った。
最終18番のボギーでツアーでの自己ベスト更新こそ逃したが、「63」で通算25アンダー。大会最多アンダーパー記録を樹立した。後続に2打差をつける2年ぶりのツアー通算3勝目に「決勝ラウンドでスコアをたくさん伸ばせて、勝ち切れたことがすごくうれしい」と、また安どする。
昨シーズンはゼロ勝に終わっても、確実な手応えがあった。「良い時と悪い時の差が激しい」という課題を克服すべく、安定感を求めて奮闘。「日本オープン」でプロ初優勝を飾った2023年は出場15試合で6回、「ANAオープン」で優勝した2024年も21試合で8回予選落ちした。昨年、それを23試合で5回にとどめ、今季も9試合消化した時点で決勝進出を逃したのは1回だけ。レベルアップした実感がある。
昨年7月21日、夫人の誕生日に結婚した。日大ゴルフ部時代の同級生は今、プロゴルファー生活の拠り所でもある。「僕は小さい時からおなかが“ゆるい”。それもあってか体重が落ちやすい体質」という悩みに一緒になって向き合ってくれる。食事の工夫で、腸内環境は少しずつ改善。87kgの体重をキープできるようになり、「本当にありがたい」と日々、頭が下がる思いでいる。
23位だったポイントランキングは5位に浮上した。後半戦の上位選手に付与される日本開催のPGAツアー「ベイカレントCレクサス」(10月8日~/神奈川・横浜CC)や、欧米ツアーの予選会出場権確保を視野に入れる。本大会の優勝副賞は4000食分の「サトウのごはん」。海外ツアーへの再挑戦には、大量のパックご飯はもとより内助の功が心強い。(栃木県那須塩原市/桂川洋一)