竹田麗央（右）と小祝さくらペアのバーディで逆転劇を締めくくった

◇国内ツアー対抗戦◇Hitachi 3Tours Championship 最終日（8日）◇京葉CC（千葉県）◇3730yd（JGTO）、3502yd（PGA）、3252yd（JLPGA）＝9ホール（パー37）◇晴れ（観衆2613人）

最後は年間女王が決めた。国内男子（JGTO）と並んで迎えた最終組の最終9番（パー5）。国内女子（JLPGA）の竹田麗央が右奥からのアプローチをピタリと寄せ、ペアを組む小祝さくらが沈めるバーディで締めくくった。

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「寄せやすいところにさくらさんが打ってくれたので…」と相棒を持ち上げる竹田に対し、ウィニングパットとなった小祝も「みんなが頑張ってくれて優勝できたので、自分が最後に決めるのが申し訳なくて。でも、グリーンに上がった時にみんなが待ってくれていたのは最高の時間でした」とチームメートに感謝した。

各自のボールでプレーして良い方のスコアを採用する午前のフォアボールは3ptの獲得にとどまり、まさかの最下位スタート。午後のフォアサム（1つのボールを交互に打ち合う）で3マッチに全勝しての逆転劇だった。

古江彩佳（左）と河本結のペアは「余ったから」

よりコンビネーションが求められるフォーマットで強さを見せつけた形だが、綿密な作戦会議の賜物…というわけでもない様子。プライベートで仲良しの小祝＆竹田、同学年で初出場同士の桑木志帆＆佐久間朱莉がすんなりペアに収まったことで、「私たちは余った、みたいな」と笑う河本結と古江彩佳のダブルスが確定。そんな2人が午前2pt、午後6ptでチーム最多8ptを稼ぐ得点源となったから面白い。

前日7日に河本のおごりだったという焼き肉店での“作戦会議”も、試合運びよりもオープニングセレモニーで恒例となっているコンビで登場時の決めポーズを考えることがメインだったとか。逆転を期するはずの午前と午後のわずかな合間も各ペアの話し合いに委ねられ、JGTOのようにペアの順番を入れ替えることもしなかった。

佐久間朱莉（左）は同学年の桑木志帆と組んでMVP

MVPに輝いた佐久間は「微妙な距離を決め切ってくれたので、チームワークは良かったのかな」と桑木への感謝を口にする。相談するまでもなく決まった組み合わせだからこそ、不安なく戦い切ることができたと胸を張った。（千葉市若葉区／亀山泰宏）