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三度目の正直への軌跡 金谷拓実が怒涛の追い上げで逆転初戴冠

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日(1日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70)◇晴れ(観衆5051人)

賞金ランキング2位で最終戦を迎えた金谷拓実が初の賞金王に輝いた。通算9アンダー3位で1000万円を加算し、約289万円差のランク1位だった平田憲聖を逆転。コロナ禍で統合された2020-21年、中島啓太と競った23年とあと一歩で届かなかった年間タイトルを手にした。今季2勝を挙げ、26歳192日での賞金王は史上7番目の若さ。広島県出身者としては初となる。賞金ランク1位の資格で、来季欧州ツアー(DPワールドツアー)の出場権も獲得した。

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開幕戦で盟友と同日V達成

今季開幕戦「東建ホームメイトカップ」で首位から出た最終ラウンドで「65」をマークし、通算23アンダーで逃げ切った。2006年のパースキー ・ウェイン(オーストラリア)の通算21アンダーを更新するトーナメント記録で21年以来の大会2勝目。23年8月「フジサンケイクラシック」以来のツアー通算6勝目となった。

くしくも、前年賞金王を争った盟友・中島が同日に欧州ツアー「ヒーローインディアンオープン」で優勝を飾った。「スタートはすごく大事なので、これから始まるシーズンに弾みがつくと思う。もちろん賞金王目指して、どの大会でも優勝を目指して頑張っていきます」と誓い、最高の形でシーズンを滑り出した。

海外で苦戦続き 5位後退

開幕戦を制した後は6月「日本ツアー選手権」4位、7月「日本プロ」6位と国内メジャーで上位につけながら、優勝には届かない試合が続いた。5月「全米プロ」、米国で予選会を通過して切符をつかんだ6月「全米オープン」と海外メジャー2試合でも予選落ちを喫した。

前年の日本ツアー賞金ランク3位の資格ではほとんど欧州ツアーの出場機会も巡ってこない中、6月にはオランダで「KLMオープン」にも参戦したが決勝ラウンドに進めなかった。国内外でもどかしい試合が続き、8月「フジサンケイクラシック」を16位で終えた時点で賞金ランクは5位に後退した。

2位→優勝 秋口に追い上げ

賞金王争いへ弾みをつけたのが秋口。10月「バンテリン東海クラシック」を単独2位で終え、賞金ランク3位に浮上。翌週の「ACNチャンピオンシップ」では、5打差6位から出た最終日に「63」をマークし、大会レコードを2打更新する通算「264」ストロークでリュー・ヒョヌ(韓国)とのプレーオフに持ち込んだ。

1ホール目で制して開幕戦以来のシーズン2勝目。「最近は優勝に届くプレーができていなかった。悔しい思いしていた。自信を取り戻すことができた」と約半年ぶりの勝利に安堵の表情を浮かべた。この優勝で賞金ランクを2位に押し上げ、1位の平田と1952万57円差でシーズン終盤に突入した。

4644万円差を7試合で逆転

10月「日本オープン」でも上位争いから遠のく平田を横目に単独4位フィニッシュで約1112万円差に詰めた。さらに「三井住友VISA太平洋マスターズ」10位、「ダンロップフェニックス」9位と2試合連続でトップ10に入り、前週「カシオワールドオープン」を終えた時点で平田との差は約289万円まで縮まった。

逆転には少なくともトップ10レベルの好成績が求められる最終戦。初日1オーバー17位から、2日目に「65」をマークして4位に浮上。10位で折り返した平田に対してアドバンテージを握り、3日目も「68」としぶとく伸ばした。最終日も「67」でまとめて単独3位。「バンテリンー」前に約4644万円あった平田との差を7試合でひっくり返して頂点に立った。

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