ドラコン王は16歳アマ 松山茉生が349.6ydで河本力ら破る
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 3日目(28日)◇三好CC西コース(愛知)◇7300yd(パー71)
第3ラウンド終了後に大会恒例の「ドライビングコンテスト」が行われ、349.6ydを記録したアマチュアの松山茉生(福井工大福井高)が優勝した。5回目の開催で初めて出場した16歳のアマチュアが賞金50万円を獲得。ツアー屈指の飛ばし自慢が集う中でドラコンキングの称号を獲得し、「うれしいの一言です。自信になりました」とよろこびを言葉にした。
コンテストには8人が出場。2球のうち最も飛んだボールが計測の対象となる。使用ホールはグリーンに向けて下り傾斜が入る1番パー4。天気は曇り、緩やかなフォローの風が吹く状況だった。
ドライバーは本戦で使用していた住友ゴム工業(ダンロップ)の「スリクソン ZX7 Mk II ドライバー」(ロフト9度)ではなく、低スピンモデルの「スリクソンZXi LS ドライバー」(9度)に替えて臨んだ。今週はじめに手元に届き、本戦での使用も考えていた一本。「今のドライバーよりも距離が10ydから15ydは飛んでいたのでドラコンで使おう」という判断もビッグドライブを後押しした。
コーチを務める父・阜司(あつし)さんによれば、「もともとスピン量が多いタイプ。ヘッドスピードが速いので3000回転くらい出てしまう」という。今週、新作の低スピンモデルを試したところ2700~2800回転に抑えられ、松山も手応えを実感。「日本オープンで使うかもしれません」(松山)と話し、2週後のメジャー戦「日本オープン」(埼玉・東京GC)での投入を示唆した。
レギュラーツアーデビュー戦となる大会の3日目は、58位スタートから1イーグル4バーディ、3ボギーの「68」をマーク。通算3アンダーの42位に浮上し、4人が決勝ラウンドに残ったアマチュア勢でトップに立った。「本気で狙う」と宣言していたドラコンを制し、目標のベストアマへ弾みをつけて最終日を迎える。
今季ドライビングディスタンス1位の河本力は339.9ydで9.7yd差の2位。前年優勝の幡地隆寛は335.3ydで5位だった。(愛知県みよし市/塚田達也)
<順位と全選手のドライバースペック>
1位/349.6yd/松山茉生
住友ゴム工業 スリクソンZXi LS ドライバー(9度)
シャフト:三菱ケミカル TENSEI Pro White 1K(重さ60g台 硬さTX)
2位/339.9yd/河本力
キャロウェイ パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ ドライバー(ロフト9度)
シャフト:藤倉コンポジット ベンタス ブラック(重さ70g台、硬さTX)
3位/338.8yd/坂本雄介
タイトリスト GT3 ドライバー(ロフト10度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD VR(重さ70g台、硬さX)
4位/335.7yd/出利葉太一郎
キャロウェイ パラダイム Ai スモーク ◆◆◆ ドライバー(ロフト10.5度)
シャフト:藤倉コンポジットベンタス TR ブラック(重さ70g台、硬さX)
5位/335.3yd/幡地隆寛
タイトリスト GT4 ドライバー(ロフト10度)
シャフト:藤倉コンポジットベンタス ブラック(重さ70g台、硬さX)
6位/334.3yd/蝉川泰果
ピン G430 LST ドライバー(ロフト9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD GC(重さ60g台、硬さTX)
7位/333.1yd/照屋佑唯智
タイトリスト TSR3 ドライバー(ロフト8.5度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ BB(重さ70g台、硬さTX)
8位/328.6yd/亀代順哉
ピン G430 LST ドライバー(ロフト10.5度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD VF(重さ70g台、硬さX)