「“おし!”と思って来たんですけど…」 石川遼は2ホール消化のみで暫定24位
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 2日目(30日)◇富士桜CC(山梨)◇7424yd(パー70)◇雨(観衆257人)
「“おし!”と思って来たんですけど…。まあまあ、良い気持ちでスタートできました」。気合を入れ直してきただけに、2ホールだけで終わってしまった2日目はちょっと消化不良だ。石川遼は第1ラウンドの持ち越し分を終えて、3バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「71」で1オーバー23位。連日の順延となった第2ラウンドは、10番の2打目地点から暫定24位で再開する。
初日の第1ラウンドは、後半16番(パー3)までプレーしたところでサスペンデッドが決定。朝7時に再開予定のこの日は「やる気満々で」と4時過ぎに起床したが、雨の影響でスタート時間は約3時間遅れ、長い一日に備えてもう一度眠りについた。
9時58分に再開した第1ラウンドは17番のティショットから。水を吸った地面はランが出ず、フェアウェイから打った2打目はピン方向に飛んで行ったが、重い音を立てて手前のカラーに止まりパー。対して18番は、「17番のセカンドの感覚があったから、5、6yd(距離が)落ちるかな」と放ったフェアウェイからの2打目がグリーンをオーバー。深いラフからニアサイドのアプローチを1.5mに寄せたものの、「アプローチは良かったんですけど、ひっかけちゃった」というボギーフィニッシュが少し悔しい。
第2ラウンド開始までの約1時間は、「長い一日になる可能性があると思っていたので、リラックスできるときにリラックスしよう」と体を休めながら、ストレッチやコース攻略のシミュレーションをして過ごした。雨が強まる中で10番のティイングエリアに入り、ティショットを打ったところで中断の知らせを受けた。
雨は止まずに、再開することなく午後1時43分に第2ラウンドのサスペンデッドが決定。54ホールの競技短縮となり、あすの3日目は午前7時からプレーを再開する。「難しいコースなので、パーがバーディみたいな価値を生むこともある。本当に焦らず」と2009年、10年と連覇したコースでも気は抜けない。「きょうは元気なまま終わったので。しっかり休んで、備えるだけですね」。短期決戦に向けて、パワーはまだまだ、あり余っている。(山梨県河口湖町/谷口愛純)