開幕2日前の深夜に福岡到着 香妻陣一朗は4打差11位
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタ 初日(22日)◇芥屋GC(福岡)◇7274yd(パー72)◇晴れ(観衆2331人)
今季LIVゴルフを主戦場にする香妻陣一朗は、前週までアメリカ東部のウエストバージニア州にいた。16日に開幕した「LIVゴルフ・グリーンブライアー」で3日間の戦いを終えるとすぐに帰国し、開幕2日前の火曜日(20日)の夜中に現地入りした。翌日は35度前後の暑さに耐えながら最終調整を行い、大会初日は首位と4打差の4アンダー11位タイで発進した。
開幕前日の水曜日はさほど時差ぼけは感じていなかったものの、午前7時35分スタートのこの日、本来なら午前5時ぐらいに起床するはずがその4時間前の、「(早朝)1時に起きた」。今週はキッチンがある一軒家を借りており、「今日はレトルトのカレーを買っていたのをお米にかけて、あとは卵とベーコンを焼いて」と自ら朝食を作って時間を過ごしたという。
主戦場にするLIVゴルフの個人戦は、9月13日開幕のシカゴ戦が最後になる。それまでオープンウィークとあって「体調を考えつつ、出られる試合は出たい」と帰国参戦を決めたが、国内男子ツアー(JGTO)の賞金シードを獲得するには決まった試合数(12試合)をプレーする必要がある。
残念ながらJGTOの規定ではLIVゴルフは“海外ツアー”に入らず、また2022年「東建ホームメイトカップ」での優勝シードも今季で終わる。今大会で国内の試合は4戦目。今後日本ツアーに出続ければその規定をクリアできる道もあるが、「残りのLIVの試合でいい成績を残すのが一番なので、国内でシードを取るのは義務試合数がちょっと厳しいかもしれない。優勝しかない」と覚悟している。
オマーンやモロッコとアジアンツアーの試合に出たことで今週の高麗芝のグリーンにも苦手意識はなし。「海外に出る前まではあんまり高麗芝は好きじゃなかったけど、全然気にならなくなった」と経験値が技術の向上を支えている実感もある。根底にあるのは「レベルの高いところでやりたい」という思いだ。(福岡県糸島市/石井操)