阿久津未来也3打及ばず2位「優勝をして“横浜の4日間が生きた”と言いたい」
◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 最終日(11日)◇横浜CC(神奈川)◇7207yd(パー71)
最後まで優勝を競った相手は、年下とはいえ戦いぶりに圧倒された。単独首位から出た阿久津未来也は、3バーディ、1ボギー「69」で回って通算19アンダー。米澤蓮に3打届かず、初優勝を逃した。
これが自身初の最終日最終組での優勝争い。「安全に安全にと行ったのが、米澤選手に刺されたのかな」と敗因を振り返った。ショットのスタッツを見れば、フェアウェイキープ率93.333%(2位 14/15)、パーオン率94.444%(1位 17/18)の安定感。どちらも米澤を大きく上回る数字だが、攻めきれなかったことが悔やまれた。
1番から米澤が1.5mにつけてバーディを奪うなか、自身は6mからバーディパットを“OK”に寄せて2パットのパー。「3番から5番もなかなか決め切れなくて」とパーを重ねる中、ピンチが来ても崩れない米澤の強さは圧巻だった。
阿久津が「(自分が)5回打っても1回寄るかなというライがジャストタッチで入った」と振り返った、首位の座を奪われた6番のチップインもそのひとつ。米澤は右のバンカーから10ydの3打目を直接カップに叩き込んで通算19アンダーで単独首位に立った。
14番(パー5)のバーディで阿久津は再び首位に並んだ。しかし、米澤が15番で7mを流し込んで再び1打リードし、16番で2打目を右に外すピンチが来たが、ここでも3mを決めてパーを拾った。阿久津は「ショートゲームに本当に迷いがない。後輩だけど尊敬します」と完敗だった。
「悔しさが8割。でもアンダーで回れたのは良かったところ」と優勝争いを振り返る。単独2位で今季初のトップ10入りを果たし、賞金ランクは20位に浮上。「次に優勝争いをしたときは、優勝をして“横浜の4日間が生きた”と言いたい。自分のなかでやりきれた4日間だった」と、初優勝のチャンスを待つ。(横浜市保土ケ谷区/谷口愛純)