パター二刀流の堀川未来夢「毎ホール交互に…」 ロングとショートで使い分け
◇国内男子◇横浜ミナト チャンピオンシップ ~Fujiki Centennial~ 3日目(10日)◇横浜CC(神奈川)◇7207yd(パー71)
“裏街道”からスタートした堀川未来夢が、「64」をマークして通算10アンダー11位に順位を上げた。後半5番でスコアを落とすまでボギーフリーの8バーディ。怒とうの勢いで首位との差を縮めたが、「まだ、不安要素はたっぷりです」と苦笑を漏らした。
キャディバッグを見れば、その理由が分かる。5Iの代わりにパターが2本。「毎ホール、交互くらいに」と今週は36インチの中尺と、33インチの2本を使い分けている。
“パターイップス”に悩み、とくに違和感があるのはしっかり打たなければいけない上りのラインとロングパット。長い距離を残したときはスコッティキャメロン ファントムX 6STRの中尺で、下りや2m以内の短いパットは33インチのテーラーメイド スパイダーパターを使っている。
「(不安が)ピークのときは、4日間で6本使う感じだった」と、これまでも“パター二刀流”でプレーする試合は何度かあったが、今年は初めて。今週は5Iを使う必要が無かったため、久々にパター2本で本戦に臨んだ。
パッティングに不安は残るが、今週からドローに戻した持ち球が少しずつかみ合ってきた。「1年半くらいフェードでやっていたけど、いまひとつ。ドローに戻して飛距離も伸びて、感覚も良い感じ」とこの日のフェアウェイキープ率は93.333%(14/15)で全体2位。パーオン率も83.333%(15/18 3位)とショットの好調がスコアメークにつながった。
5月「ミズノオープン」(3位)以来のトップ10も見えてきたが、「明日また、ガクンと来てもおかしくない」と不安は残る。通算17アンダーでトップに立つのは、日大の後輩・阿久津未来也。「今週は阿久津でお願いします(笑)」と、いまは後輩の初優勝を応援する気持ちのほうが、ちょっと強い。(横浜市保土ケ谷区/谷口愛純)