6pt差に「何があるかわからない」 レフティ細野勇策が3度目の最終日最終組
◇国内男子◇For The Players By The Players 3日目(11日)◇THE CLUB golf village(群馬)◇7172yd(パー71)晴れ(観衆904人)
ツアー未勝利の細野勇策にとって、3度目の最終日最終組の戦いになる。「ここ最近は不調だったので、こんなにすぐ優勝争いすると思っていなかった。優勝目指して伸ばしていきたい」。21歳が言葉に力を込めた。
2位で迎えた3日目は、前半を2バーディで終えて4ptを加算。12番(パー5)では残り230ydの第2打を4mにつけてチャンスを射止めた。「ステーブルフォード方式」で価値の大きいイーグルは、初日の2番に続いて2個目で一気にプラス5pt。ところが「ちょっと舞い上がって、制御できなかった」と、14番の第2打でミスが出て、ダブルボギーを叩き、流れは止まった。
「一番したくないミスをしてしまった」。意識していたことができなくなり、気持ち悪さが残る。「そこから、良いショットを全く打てずに終わった」と直後もボギーで後退。「持ち直したかったけど、ただ沈んでいくだけだった」とバーディを奪えないまま18番を終え、1イーグル2バーディ、1ダブルボギー2ボギーの「72」。加算4pで通算26ptの3位にとどまった。
後半で崩れたが、前半のショットは3日間で一番手ごたえを感じている。首位のマイケル・ヘンドリー(ニュージーランド)とは6pt差。「バーディ3つで追いつく。まだまだ何があるかわからないので、流れを壊さずに伸ばしていけたら」とトップを追いかける。
最終日最終組は、昨年「フジサンケイクラシック」(15位)、「カシオワールドオープン」(7位)以来。三度目の正直なら、国内ツアーでは1991年「ダイドードリンコ静岡オープン」の羽川豊以来となるレフティのチャンピオンが誕生する。(群馬県安中市/谷口愛純)