直近3シーズン最悪の「34」パットも 石川遼は後退要因をショットに
◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(3日)◇名古屋GC和合C(愛知)◇6557yd(パー70)◇晴れ(観衆6603人)
初日よりも7ストローク悪い「73」のスコアと、その内容に石川遼は沈痛な表情を浮かべた。「なかなか“来ます”ね…、これは」と、ため息が深い。4アンダーの3位発進から、午後の後退で通算1アンダー。首位との差は前日の2打から9打に広がった。
1バーディ、1ボギーで折り返して迎えた後半14番、1m強のパーパットがカップの左を抜けた。スライスと見定めた下りのライン。「自分としては思ったところに行った。絶対に曲がると思ったらまったく曲がらなくて。確かにタッチはちょっと強かったが、もう一回打てたとしても同じ外し方をしてしまうかもしれない」という読みが外れた。
続く15番(パー5)ではティショットからミスが相次ぎ、20mから3パットして連続ボギー。第1打でグリーンをキャッチできなかった17番(パー3)でさらにボギー。上位に食らいつきたい2日目に粘り切れなかった。
1ラウンド34パットは2022年シーズン以降で自身最悪(キャリアワーストは2008年ミズノオープン第3ラウンドの37パット)。グリーン上でのフィニッシュに精度を欠いた一方で、石川は「ピンを攻めきれる状況で攻めきれなかった」とショットの不出来を嘆いた。
出だし1番からPWでの2打目をバンカーに入れ、8番は「絶対に外したくない」グリーン奥のエリアにやはり2打目をこぼした。どちらも薄氷を踏む思いでパーを拾ったものの、ショットミスが重なり、後半に向かうにつれて「負担が全部パターに来ていた」展開に。「頼りにしていたパッティング」を生かしきれなかった。
24位から再浮上を狙う週末。「テーマとしっかり向き合いながらやれば、まだチャンスはあると思う。きょうはかなり悪いところが出た」と気持ちを必死に切り替える。「(きょうは)ラフからでもショートアイアンの精度はもっと高いものを自分に求めていた。フェアウェイからチャンスに付けられないことが多すぎ。ひとつもなかった」。逆転のカギになる明確な課題だ。(愛知県東郷町/桂川洋一)