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【GDO EYE】遼ショック!「ゴルフ場であんな光景みたくない・・・」

国内男子ツアー「カシオワールドオープン」の最終日、会場となる高知県のKochi黒潮カントリークラブで前代未聞の事故が発生した。テレビの撮影クルーが会場内を移動用に使用する乗用カートとギャラリー数名が接触し、重傷を負わせる事故が発生してしまった。

最終日は優勝すれば、史上最年少の賞金王が確定する石川遼が、10年ぶりの日本ツアー優勝を狙う丸山茂樹、2年連続での優勝を狙う小田孔明と3人が14アンダーで並び最終組でスタートした。10時ちょうどにスタートを切ったが、この時点で7,000人近いギャラリーが会場に入り、その大半が最終組のプレーを見ようとコースを取り囲んでいた。

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事故が起こったのは225ヤードの2番パー3。ティグラウンドから打ち下ろしてグリーンを狙うホールで、右サイドはギャラリーが通行できず、ティグラウンドの後方を回りこんで、ホールの左サイドの狭い通路を通過しなければならない。最終組の3人がティショットを打ち終え、グリーン方向に歩き出すと、大ギャラリーも移動を始める。その時「危ない!」と数名の男性の声が上がったと思ったら「キャー」という女性の悲鳴が聞こえた。

石川のほぼ真横を歩いていたが、その声に反応して振り向くと、乗用カートがギャラリーの集団に突っ込み、数十名をなぎ倒すようにゆっくりと停止した。よく見ると、女性が1名カートの前方に横たわっているのが見えた。すぐに、運転していたテレビ局のスタッフと、男性数名でカートを後ろに下げて救出を行い救護に当った。

その様子を振り向いて確認した石川は「あんな光景は初めて、ゴルフをやっていて初めて見ました。僕らからすれば、馴染みのゴルフ用のカートで、スピードも出ないし、そういう風に作られているし、安全なものに見えましたし・・・。さすがに動揺しましたね、あのホールは。怖かったです」。直後に迎えた上り4mのバーディパットを打ち切れずにパーとしてしまった。

大会が全て終了した午後6時に、テレビの中継局で今回事故を起こしたスタッフを管轄するTBSの岡田プロデューサー、JGTO小山ディレクターなどが出席し、事故についての記者会見ならびに謝罪が行なわれた。現場には関係者責任者に加え、待機していた医者が急行し、医務室までカートで搬送し応急処置をおこなった。医務室に向かったギャラリーは4名、うち2名は手当ての必要はなく、1名が接触による打撲。もう1名(カートの下敷きになった方)は、眼窩底骨折が判明、さらに顔、手、足に擦り傷を負い一週間程度の入院が必要だそうだ。

テレビのスタッフも急いで所定の場所に向かい、より良い映像を押さえようと考えるが、歩いているギャラリーの安全を最優先しなければならない。我々スチールのカメラを持っている者も、一脚と言って望遠レンズを支える機材を持ち歩くが、ギャラリーにぶつかってはいけないと細心の注意は払っている。しかし、事故は「まさか」と思ったタイミングで起こるものなので、二度と繰り返すことが無いように、関係者全員が深く考えなければならない。関係者の1人として、怪我をされた方への一日も早い回復をお祈りいたします。(編集部:本橋英治)

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