石川遼は18位で終戦 「密かに狙っていた」全英出場ならず
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(28日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)◇曇り(観衆2275人)
14位から出た石川遼は4バーディ、3ボギーの「71」と伸び悩み、通算8アンダーの18位で4日間を終えた。
スタート時点で、有資格者を除く上位4人に付与される「全英オープン」出場権の圏内へ5打差。「密かにビッグスコアを狙っていた」という石川だったが、「ティショットがあまり良くなくて、チャンスが作れず伸ばしていける感じではなかった」と序盤から苦戦を強いられた。
最初の1番は1Wショットを右の茂みに打ち込み、2打目でグリーンを狙えずパー発進。3日目まですべてバーディとしていた2番(パー5)も1Wショットを右に曲げて2オンを狙えず、2mを外してパーどまり。難度の高い3番(パー3)ではグリーン手前のガードバンカーにつかまり、チャージが求められる状況でボギーが先行した。
6番(パー5)、7番の連続バーディで盛り返したものの、8番(パー3)でグリーン手前のバンカーから寄せきれずにボギーをたたき、追撃ムードがそがれる展開に。「良い流れにいきかけたところを継続できない。そのあたりがスコアにつながらなかったところ」。4日間の流れを象徴するような内容に終始した。
やや右に出ていた1Wショットについては、「ドローの幅が狭くなりストレート寄りになっていた。つかまらないと今日のようにフェードになってしまう」と分析。「全体的にはそれほど悪くはないので、細かい部分を調整していきたい」と現状を受け止めた。
次戦の国内メジャー今季初戦「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」は、今週のリンクスコースとは対照的に木々でセパレートされた林間コースが舞台となる。「来週はかなり狭いコースなので、マネジメントをしっかり考えながらプレーしていきたい」。まずは起点となる1Wショットの微調整を済ませ、万全の状態で難コースに乗り込みたい。(岡山県笠岡市/塚田達也)