ショートゲームも支えに 石川遼「無理して狙いすぎないマネジメント」で2位発進
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 初日(25日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)◇曇り(観衆1013人)
石川遼が6バーディ、1ボギー「67」で回り、首位に4打差の5アンダー2位でスタートした。好スコアをマークした初日のフェアウェイキープ率は35.7%(5/14)と低迷。「無理して狙いすぎないマネジメントをせざるを得なくて」と堅実なプレーを続けるなかで、ショートゲームが後押しする一日となった。
最初の1番は、フェアウェイからの2打目を1m弱につけてバーディ発進。2番(パー5)もラフからの3打目を1.5mにつけて伸ばすと、「難しい3番でバーディが来てくれた」とバーディ率7.576%(132人中10人)のパー3で3mを決める3連続バーディで飛び出した。
4番、5番とラフからパーオンを逃したが、ともにアプローチショットを1m弱に寄せてパーを拾った。3アンダーのまま後半に入ると、グリーンを外した13番は15ydから直接入れてチップインバーディ。16番(パー3)はバンカーにつかまり唯一のボギーを叩いたが、18番(パー5)はバンカーからの3打目を1.5mに寄せてバーディフィニッシュ。「基本的なアプローチで凡ミスをしなくて済んだ」と振り返った。
数字で見れば振るわなかったショットも、想定内の幅に収まっている。ティショットが右ラフに入った最終ホールも、左サイドに沿う池を考えれば落としどころとして“OK”な場所。「フェアウェイに行けば100点だけど、ラフでも70点。練習どおりの打ち方ができれば、ある程度の幅にいくところにいっている」とショットの手ごたえは悪くない。
「(プレーに)入り込みすぎて、“なぜこれを考えなかったんだろう”というミスは減らしたい」と冷静なマネジメントを念頭に、トップと4打差に焦りはない。「自分の準備をしっかりしていくことが大事。また油断せず、いい準備をしたい」と気持ちを引き締めた。(岡山県笠岡市/谷口愛純)