前日調整は日没まで 蝉川泰果は不安と自信を胸に最終戦へ

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前（30日）◇東京よみうりCC（東京）◇7023yd（パー70）

蝉川泰果はプロアマ戦を終えた後、日が落ちて暗くなるまで練習を続けた。アマチュアで2勝を挙げて参戦を決めた最終戦を前に、「どこまでできるのか」と少しの不安がまだ消えない。

優勝した「日本オープン」から、学生の試合を含む5連戦を戦った。「ダンロップフェニックス」を39位で終えて、前週の「カシオワールドオープン」はスキップ。つかの間の休暇はラウンドを詰め込んで忙しく過ごしたが、「5週間やって、練習のしかたがちょっと雑になっていた部分があった」と、慣れない連戦で崩れたルーティンを見直すには十分な時間だった。

「調子がいいのか悪いのか、分からない状態でここに来た」。胸を張って万全とは言い切れず、今週はサポーターを連れてやって来た。今年から時々練習を見てもらっていた大学の先輩、佐伯三貴をコーチとして帯同。「イチから100まで教わりました」と月曜から指導を仰いだ。

開幕まであと1日、まだなんとなく気持ちは落ち着かない。不安要素は残っているが、ここまで残してきた結果は胸を張れると信じている。「それを信じて頑張りたい」と表情を引き締めた。(東京都稲城市／谷口愛純)