蝉川泰果は悔しい“70” 刻むマネジメントも「自信を持って打てなかった」
◇国内男子◇マイナビABCチャンピオンシップ 3日目(5日)◇ABC GC(兵庫)◇7217yd(パー72)
40位からの浮上を狙った蝉川泰果は4バーディ、1ダブルボギー「70」で回り、通算4アンダーの35位で最終日を迎える。プロとして初めて迎えるムービングデーは、“裏街道”と呼ばれる10番からスタートした。
この日も多くのギャラリーに囲まれたスタートホールは、2オン2パットのパーで滑り出した。13番は3Wでのティショットでフェアウェイを捉えると、ウェッジで放った2打目を2.5mにつけて最初のバーディを奪った。続く14番も3Iでのティショットでフェアウェイをキープし、2打目を30cmにつけるスーパーショットで連続バーディとしてギャラリーを沸かせた。
17番では1Wでのティショットを大きく右に曲げ、ボールはペナルティエリアに飛び込んだ。ドロップ後の3打目でなんとかグリーンを捉えたが、そこからカップインまでに3打を要して痛恨のダブルボギーをたたいた。
折り返し直後の1番でバーディを重ねたが、そこから最終9番まで8ホール連続のパーでフィニッシュ。「出だしはいい流れでバーディが獲れた。ダボがきてもなんとか2アンダーで回れたけど、優勝争いに加わりたかった」と唇をかんだ。
ティショットで果敢に1Wを振り抜く攻めのゴルフから、風の影響も考慮したこの日はテーラーメイド ステルス フェアウェイウッド(3番)やピン i525 アイアン(3I)を多用するマネジメントに変更。フェアウェイキープ率が64%(9/14)、パーオン率は77%(14/18)でともに全体7位を記録したが、「自信を持って打てなかった。70回しかクラブを握らないのに、迷いながら、考え過ぎながら打ってしまった」と振り返った。
残り18ホールに向けては「(トータルで)2桁(アンダー)に乗せたい。あしたは絶対良いことがあるので、地元で期待もされている中でこのまま終わりたくないので、気持ちを前のめりに。ショットも狙っていいスコアを」と意気込んだ。(兵庫県加東市/内山孝志朗)