「結構、自分に期待していた」 池村寛世が福岡3勝目射程圏
◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 3日目（27日）◇芥屋GC（福岡）◇7191yd（パー72）
7年前の完全優勝のイメージはまだ残っている。池村寛世にとって、芥屋GCは2015年に下部ABEMAツアーで初優勝を決めた地。「ここは得意コース。自分に結構、期待していた」と自信を持って入って来た。
2ホール目からの連続ボギーで早々に出はなをくじかれたが、「がっかりしたけど、開き直れたのがそのあとにつながった」と、余計な力が抜けると運が向いてくる。7番で3mを決めたのを皮切りに3連続バーディ。8番（パー3）は手前からの8mをカップイン、最終ホールは3打目がピンに当たってカラーまで跳ね返されてしまったが、4打目で8mをねじ込み、バーディフィニッシュ。通算13アンダーまで伸ばし、2打差3位で最終日を迎える。
選手たちを困らせる芥屋の高麗グリーンも地元の練習場で慣れている。15年に初優勝を挙げた「LANDIC CHALLENGE 2015 ASSOCIA MANSION GOLF TOURNAMENT」に加え、今年は6月の「ASO飯塚チャレンジ」でもツアー2勝目を飾るなど、福岡は何かと縁があるようだ。
「たまたまです」と笑ったが、ここで今季2勝目を挙げれば海外進出の目標達成にも大きく近づく。10月初旬までに賞金ランク上位に入れば、10月21日開幕の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」、11月の米下部ツアー最終予選への出場権獲得が見えてくる（※）。「ZOZOに行きたいという目標もあり、米国の最終予選もチャンスがあれば行きたい」と、ゆかりの地で新たな勝ち星を刻めるか。（福岡県糸島市／谷口愛純）
※ZOZOチャンピオンシップ／10月6日開幕の「For The Players By The Players」終了時点で賞金ランク上位8人に出場資格が付与される。
米下部ツアー予選会／10月10日の賞金ランク上位5位以内は最終予選から出場が可能。