3日間クラブを握らず見つけた課題 清水大成が2位発進
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 初日(18日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)
午前組でスタートした清水大成は最終18番(パー5)のグリーンで、4アンダーの首位タイで並んでいるのを知った。「リーダーボードを見てバーディで上がれれば単独だなって」。3m弱のフックラインをねじ込み、6バーディ、1ボギーの「67」でプレー。全組の第1ラウンドが終わり、2位で発進した。
今季は11試合に出てトップ10が3度あるが、最終盤での優勝争いができずにいる。「早く勝ちたい」という思いが積もっていくばかりで、「練習をどんだけしても調子が良くならない」。6月「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品」から8月「日本プロゴルフ選手権」までの約1カ月間のオフには、「逆に1回休もう」と3日間クラブを握らない日を作った。
クラブを3日握らないのはけがをしたときぐらいしかない。「マックスが3日かなと。すごく練習に行きたかったし、やりたくなったけど『握らない』と決めちゃった」。料理を作ったり、散歩をしたり。3月から始めた一人暮らしをおう歌してリフレッシュした。
それでも、頭の中ではゴルフのことを考えていた。大学時代のスイングやタイガー・ウッズの動画を引っ張り出し、現在のスイングと比べた。「大学4 年生の最後の方から重心をつま先寄りにしていて、それで入射角というか、トウダウンがひどくなってきていたのかなって」。
見つけた課題に休み明けの練習から取り組み、「日本プロ」には満を持して臨んだつもりだったが、39度の熱が出て第1ラウンドを終えて棄権。新型コロナは陰性だったが、「悔しかったですね。試合に出る以前の問題だった」。
伸ばし合いが予想される今大会。「きょうのリズムであと 3 日やれれば、チャンスはある。一打、一打集中してやれたらいいかな」と力を込めた(北海道千歳市/石井操)