「割れないドライバー」でリベンジへ 前年惜敗の上井邦裕が2位発進
2022/08/18 20:38
◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 初日(18日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178yd(パー72)
前年大会で、上井邦裕は優勝に2打届かず2位で惜敗した。最終組で臨んだ最終日のスタート前に1Wのクラウン部分にヒビが入っているのに気づき、急きょ変更。そんなアクシデントに心を落ち着かせられず、悔しい思いを味わった。あれから1年。6バーディ、1ボギーの「67」で回り、5アンダー2位の好発進を決めた。
「去年が初めて良かったぐらい」と、18年間のキャリアで今大会のコースに得意なイメージがあるわけではない。この日は午後組のスタートで雨天のプレーになり、我慢を強いられるかと思っていた中でアイアンショットにキレが出たという。
出だし1番で2mにつけてバーディを先行し、2番(パー3)でフリンジから4mを沈めてバーディ。3番(パー5)では1mに絡めて3連続とした。
その後は2.5m前後を決められずにパーが続いたが、バウンスバックした13番(パー5)をきっかけに再び流れが良くなって16番(パー3)で3m、18番(パー5)で2mほどを入れてスコアを伸ばした。
シードを復活させて迎えた今季だが、オフシーズンに取り組んだショットの調整が“ハマらず”に試行錯誤の日々だったという。「オープンウィークでイメージをがっつり変えた」と体の向きを見直すなどし、「気持ち良くは打ててはいないけど、良くはなっていると思う」と説明した。
1Wショットではフィニッシュでクラブから手を放す場面が見られ、「あとはティショットが良くなれば面白くなるかな」と自らの伸びしろに期待する。「割れないドライバー」ととともにリベンジを期す。(北海道千歳市/石井操)