【GDO EYE】恐縮しきりの「日本オープン」チャンプ
2009/10/21 18:37
「ブリヂストンオープン」開幕前日となる21日(水)は、プロアマ戦ではなく練習ラウンドが実施された。この日はギャラリーの入場も許可されており、2,592人のギャラリーが会場に足を運んだ。
多くのギャラリーがお目当ての選手にサインを求める中、必死の形相で対応していたのが先週の「日本オープン」でツアー初勝利を飾った小田龍一だ。2001年のプロ入り後、期待されながらも今シーズンまで未勝利。ツアー初勝利が「日本オープン」、さらに石川遼と今野康晴をプレーオフで破ったことも手伝い、その知名度が一気に上がった。
さぞや気分も良いことだろう、と思いきや、自身の心中は予想とは違っていた。「こんなにサインを求められたことはないし、嬉しいことではありますが…。こういうのって、苦手な部分なんですよね…」。持ち前の飛距離でアドバンテージを稼ぐ豪快なプレースタイルとは対照的に、呟くように戸惑いの言葉を並べる。
「まだ自分に自信はないし、恐縮してしまう。練習場でも端っこで打ちたいタイプだし…」。深刻そうに話す表情を見ると、こちらが不安に感じてしまうほどだ。「日本オープン」の活躍もあり、初日は丸山茂樹と片山晋呉という注目組に入った。「一緒に回る方がすごい方なので、迷惑をかけないようにしたいです」と、最後まで恐縮しきりだった。今年の日本ナンバーワンゴルファーに、思わず“頑張ってください!”と応援したくなってしまった。(編集部:塚田達也)