2022年 BMW 日本ツアー選手権森ビル杯

今季2度目の最終日最終組 岩崎亜久竜はキャディの言葉支えに初Vへ

2022/06/04 20:25
後半10番のティショット。ここから流れは変わった

◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 3日目(4日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7387yd(パー71)

トップに並んで第3ラウンドを出た24歳の岩崎亜久竜は、5バーディ、2ボギー1ダブルボギーの「70」で回り、通算9アンダー2位にとどまった。首位の星野陸也を2打追って最終日を迎える。

星野との最終日最終組は今季初戦「東建ホームメイトカップ」に続く2回目。同大会ではともに優勝を逃す結果となったが、岩崎は「(星野に)プレッシャーを与えて追い越したいです」と対抗心を燃やす。

第3ラウンドは前半1番、2番(パー5)と、ショットでピンそば1mにつけて連続バーディを奪取した。4番で3パットのボギーを喫した後はなかなか流れをつくれず、8番では60ydからのアプローチショットをミスしてグリーンにのせられず、4オン1パットのボギーに。「少しだけ自信をなくしていた」

串田キャディ(右)の的確なアドバイスにも助けられた

打開につながったのは、バッグを担いでもらっている串田雅実キャディからの言葉。「64」をマークした大会2日目のように「攻めるゴルフ」ができずに消極的になってきていた前半の終盤ホールで、「流れは自分で攻めて引き寄せるもの。もうちょい攻めていこう」と声をかけられたのが大きかった。

気合を入れ直して臨んだ後半10番では残り164ydの2打目を9Iで2mにつけてバーディ。続く11番も125ydを50度で1m、12番では130ydを同じく50度で4mに寄せて3連続でスコアを伸ばした。

メジャーのセッティングとあって、攻め具合によってはチャンスから一気にピンチになるホールも多い。それでも「攻めて難しいところから打つのはいい経験になる」という串田キャディの言葉を胸に、「気負わずにいつも通り楽しく。明日は追う立場なので、どんどんバーディを獲ってプレッシャーをかけていきたい」。心強い相棒とともに最終日も攻めのスタイルを貫く。(茨城県笠間市/石井操)

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