「今だ」と高額自己投資 効果実感の岩崎亜久竜が“64”
2022/06/03 17:56
◇国内メジャー◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 初日(2日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7387yd(パー71)
24歳の岩崎亜久竜(あぐり)が8バーディ、1ボギーの「64」をマーク。大学時代には「61」を出したこともあるが、国内初戦「東建ホームメイトカップ」初日のツアー自己ベストを2打更新して「とてもうれしい。自信にもなります」と目を輝かせた。
初めてのメジャーで大量のバーディを奪う展開に、緊張は「しなかった」と言う。むしろホール間にあるリーダーボードを見ては「もっと伸ばしたいなーって」とプレー。長年プロキャディを務める串田雅実氏にバッグを預けたことで「練習の時と同じようにやれていた」と和やかなムードで回れたのが奏功した。
昨年の下部ツアーの序盤に3回トップ10に入り、得た賞金を元手に夏ごろ弾道測定器「GC クアッド」を購入した。定価で200万円を超える高額商品だが「今(買いに)行かないと行けなくなっちゃう」と決断。精緻な値を把握できるようになり、自身のショットへの信頼度は増している。
スタートティには、練習場でクラブの飛距離を確認してから行くようにしている。それぞれバーディにつなげた4番と8番の約180ydの2打目は7Iでピンを刺した。
前回大会を制した木下稜介をはじめ、初優勝者が続いている大会。1アンダー15位から通算8アンダーに伸ばし、ホールアウト時点で暫定首位に立った。「優勝したいです。順位を気にしないで、きょうのような感じでキャディさんと楽しく、プレーできていればいいな」と大舞台に飛躍をかける。(茨城県笠間市/石井操)