「全英」切符争いで日本勢全滅は3度目 片山晋呉「僕の日じゃなかった」
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(29日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)
7月の「全英オープン」(セントアンドリュース・スコットランド)の予選会を兼ねた大会で、上位4枠を勝ち取ったのはスコット・ビンセント(ジンバブエ)、アンソニー・クウェイル(オーストラリア)、ブラッド・ケネディ(オーストラリア)、ジャスティン・デロスサントス(フィリピン)。現行のスタイルが始まった1998年以降で、海外勢が全英の出場権を独占したのは2011年、17年に続く3度目となった。
2打届かず通算7アンダー6位で終えた清水大成は「苦しかったです」と吐露した。2番のパー5で2オンさせてバーディを奪うなど攻めの姿勢を見せたが、4番でカップに蹴られるなどグリーン上で苦戦、勢いをつけることができなかった。
今月23日に実施された「全米オープン」(6月16日~/マサチューセッツ州ザ・カントリークラブ)の日本予選会も最後の1枠をかけたプレーオフで惜敗したとあって、悔しい思いが重なる。「見えるところまで来ていたけど、どちらもその権利を獲れなかったのは…まだまだですね」。最後は消え入りそうな声を絞り出し、肩を落とした。
2位から出て同じく6位フィニッシュした片山晋呉は前半でバーディ1つ、ボギー2つとスコアを落とし、後半はパープレーの「73」。今季2度目のトップ10入りを果たし、「十分」ときっぱり言い切ると「きょうは僕の日じゃなかったということだけ」と付け加えた。パーオン率は全体8位の66.7%だったが、チャンスメークにはつながらず、内心は悔しい一日となった。
8年ぶりの全英出場がかかっていた石川遼は、フェアウェイキープ率5/14(36%)、パーオン率9/18(50%)とショット面で苦戦して「73」。7位から上位浮上を狙ったが通算5アンダー21位で終え、「つらい一日でした」と笑うしかなかった。「今の状態と結果だと、前向きにとらえる人も少ないかもしれないけど、自分としては明るい未来になるようにできる限りのことをやっていこうと思う」と顔を上げた。次戦の国内メジャー「BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」(宍戸ヒルズCC西コース・茨城)に向けて気持ちを切り替える。(岡山県笠岡市/石井操)