2022年 ミズノオープン

「68」で2位浮上の小林伸太郎 スポンサー16社の名を背負って行くぞ!全英

2022/05/28 19:49
ウェアと帽子には11社のロゴ。小林伸太郎が感謝を込めて全英を狙う

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 3日目(28日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)

風に翻弄される選手が続出したこの日、60台でプレーしたのは「69」で回って通算12アンダー首位に立ったアンソニー・クウェイル(オーストラリア)と、フィールドベストの「68」でプレーした小林伸太郎だけ。22位から通算8アンダー2位に浮上した小林は開口一番、満足度は「120%」と喜んだ。

自賛するのは最大風速7.9m/sのなかでボギーをたった1つに抑えて「耐えなきゃいけないところをすべて耐えられた」こと。

後半11番(608yd/パー5)でティショットをミスして、3打目はグリーンエッジまで残り180ydほどを残したが、パーでしのいだ。12番でも1Wショットを左に曲げ、16ydのアプローチを1mに寄せてパー。その後もトリッキーなホールを一つひとつ、乗り越えた。「リーダーボードを一切見ていなくて、耐えるのに必死。もう『はぁはぁ』言っていました」

エッジまで232ydだった14番。普段なら230ydほど飛ぶ5Wを握って打つとボールは20ydほど手前に着弾した。「キャディさんとも話していたけど、3Wはさすがに持てなかった。(3Wを)持つ勇気も必要だったのかな…まあでもパーが取れてよかったです」。慌てることなく練習の成果を発揮できたと振り返る。

ウエア、帽子、キャディバックなどに全部で16社の名前を背負って戦う小林。すべて応援してくれる「スポンサー」だという。「欲を言えば4位以内に入ってスポンサーの皆さんと全英(オープン)に一緒に行きたい」と野望を打ち明ける。

そのなかに、プロとして軌道が乗るまでの10年ほど所属プロとしてサポートを受けた焼き鳥チェーン「焼き鳥まさや」の名前はない。契約は「任期満了で」解消してしまったが、今も「応援に来てくださったりする」と関係は円満で「足を向けて寝られない」と、感謝の思いは変わらない。「皆さんに底上げしていただいて、ここにいる」。全英切符を獲得できるのは有資格者を除く上位4人。吉報を届けてみせる。(岡山県笠岡市/石井操)

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