合言葉は「大砲作戦」 悔しさ晴らしに大岩龍一は大奮闘の「65」
2022/05/27 19:31
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 2日目(27日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)
「風がどんなに強くても今日はバーディを8個取る」。初日、18番で池にも入れずにボギーフィニッシュした大岩龍一は消極的なプレーになったことに「すごく悔しかった」と気持ちを一新。13番で風に左右されて3オン2パットのボギーを喫したが、前半に3つ、後半に5つバーディを奪って「65」でプレーして通算9アンダー首位に上昇した。
開幕戦「東建ホームメイトカップ」では予選落ちを喫するなど序盤戦では苦しい戦いをしていたが、5月「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」あたりからショットの調子が上向きになってきたという。23日の「全米オープン」の日本予選会も敗因はグリーン上だった。
ショット好調のキーワードは「大砲作戦」と大岩は言う。片山晋呉や女子プロの北田瑠衣などを指導していた谷将貴氏にコーチをお願いする大岩は、昨季プレッシャーがかかる勝負所で「飛距離を出そうとしたり、風に逆らって打とうとしたり」とスイングを崩してチャンスを逃してきた。そんな姿勢に「打てるんだから、ターゲットを決めたら自信を持って(大砲のように)打つだけ」と言われ続けてきたことがようやく実になってきたと話した。
「去年は初めてこの大会に来て、パターが良かっただけで日に日に悪くなった。アゲンストホールでも(クラブを)振りちぎって」と未熟さを振り返る。昨年大会では上位2人にまでしか「全英オープン」への切符がないなかで、2打足りずの3位で大会を終えて大舞台には行けず。「ここで(悔しさを)晴らしたい気持ちは強いです」とリベンジに燃える。(岡山県笠岡市/石井操)