おしどり夫婦はしばしお休み スコット・ビンセントが新相棒とリベンジへ

◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 事前情報（18日）◇取手国際GC（茨城県）◇東コース6804yd、西コース6544yd（パー70）

肩まで伸ばした髪の毛は、隣にいない妻を思ってか…。「今年の目標はメジャーに出ることと、妻くらい髪の毛を伸ばすこと」と茶目っ気たっぷりに笑うスコット・ビンセント（ジンバブエ）。昨年までキャディを務めてくれた妻のケルシーさんは、現在米国で“育休”中だ。

4月5日に愛娘が誕生し、「コワイ？カワイイ？ ベリーキュート！」と、勉強中の日本語も娘に関するボキャブラリーが増えていく。「アジアパシフィックダイヤモンドカップ」から日本ツアーに復帰するため、5月に泣く泣く単身で来日。シーズン後半には妻と娘を日本に呼ぶ予定だが、それまでは離ればなれの生活が続く。

今季はケルシーさんに代わって、ジンバブエから古い友人を呼んできた。「ちゃんといい仕事をしたら、ずっと担いでもらおうかな」との辛口は、気心が知れているからこそ。新しい相棒と臨む2戦目は、昨年に初優勝を逃したリベンジだ。

昨年は最終日に「62」をたたき出したがプレーオフで惜敗し、ショーン・ノリス（南アフリカ）に優勝をさらわれた。「もちろんイメージはいいコース。それに、今年はノリスがいないから何も心配いらない」。ディフェンディングチャンピオンは「全米プロゴルフ選手権」に出場のため不在。さっそく新タッグでの活躍が期待できそうだ。

「世界ランクも上げたいし、もっと成長できるように頑張りたい」と意気込む新シーズン。大黒柱として、海の向こうにカッコいい姿を届けたい。(茨城県つくばみらい市／谷口愛純)