11年ぶり18ホール全部パー 石川遼はカットライン上で終了
◇国内男子◇中日クラウンズ 2日目(29日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)
石川遼が18ホール全てパーを並べる「70」とし、通算イーブンパーの暫定55位とカットライン上で36ホールを終えた。“オールパー”でのプレーは、石川にとって2011年「コカ・コーラ東海クラシック」以来の国内ツアー2度目という珍しい一日となった。
フェアウェイキープ率50%(7/14)は初日と同じ数字ながら、パーオン率は55.56%(10/18)から83.33%(15/18)と大きく改善した。いつも以上にバックスイングから切り返しにかけての力感を抑えたショットは方向性の安定を見せた一方、「100ydから(ウェッジショットで)10ydくらいオーバーしたり、あまりにも距離感が合わなかった」。引き続きの課題に目を向けた。
ティショットを左のバンカーに入れた最終18番は残り約165yd。雨が強くなって一気に冷え込んだコンディションも考慮して、アゴを越える高さを出しつつ花道まで持っていければという8番アイアンのショットがピン左5mほどに止まった。「高さ優先で打ったショットのわりには、明らかに今までの自分の中で一番飛んでいる」と驚きを込めて話す。
開幕前日のプロアマ戦の途中で4番アイアンからウェッジまでシャフトを全て差し替えた。スイングとのマッチングでつかまりを求め、同じモデルながら、よりしなるものに変更。それに伴って伸びた分の飛距離の調整も重なっている。
難しいホールが続く終盤は安全圏に飛び込みたい欲を抱えつつ、スコアを落とさないことを最優先。「セーフティにやりながら、3mから7mくらいのバーディパットが入ってくれるのを待つ、みたいな感じでやっていたら(18ホールが)終わっちゃいました」。悪天候によるサスペンデッドで予選通過は後続のプレーに委ねられることとなった。(愛知県東郷町/亀山泰宏)