40代の包囲網を突き破れるか 26歳の池村寛世が狙う2勝目
2021/12/04 17:27
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目(4日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
10月末にツアー初優勝を遂げてから約1カ月、再び訪れたビッグチャンスに池村寛世は「“勝った”、“優勝争いをした”という感覚が残っているうちに優勝争いをしたかった。追う立場なので、トップをビビらせていければ」と気迫に満ちた目で最終日への意気込みを語った。
プロに転身して9年。決して短くはない競技人生ではあるが、最終日最終組でともに回る賞金王にもなった41歳の宮里優作、ツアー15勝で43歳の谷原秀人と比べれば26歳の経験不足は否めない。「(相手は)手ごわい。でも勉強できるいい機会なので2人のプレーを見ながら、これからの自分のゴルフ人生に役に立つと思うのでしっかり食らいついていきたい」と闘志満々だ。
初勝利を挙げた際は得意の“直ドラ”を多用した。1イーグル4バーディの「64」で回ったこの日も4番、11番、12番、16番、17番(パー5)でその武器を生かした。「自分の思ったところに打てていた。振り切れるので曲がらないのかな。自信ある。明日もそういう場面が多いかも」と最終日の攻略法も頭にある。
優勝争いを繰り広げるうえで、「自滅はしたくない」と固く誓う。トップとの差は1打。「前半は自分から崩れずにしっかり食いついていって、後半チャンスがあればどんどん攻めていきたい」。先輩たちに衝撃を与える存在に名乗りを上げた。(東京都稲城市/石井操)