「最後にワナ」星野陸也はダボ締め 名物18番パー3で生まれた初日のバーディは
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(2日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
優勝すれば逆転賞金王のチャンスがある星野陸也は、名物ホールで好発進をしそびれた。首位に1打差の4アンダーで迎えた最終18番(パー3)、グリーン左手前から2打目のアプローチはピンの右奥へ。そこから3パットさせて痛いダブルボギーフィニッシュを喫した。
3打目のファーストパットは、下りのラインを残すカップの上で止まった。直前のチップも同じようにグリーンの強烈な傾斜を警戒しすぎたのが原因。「いつもだともうちょっと行く(転がる)のに、止まってしまった。一番はアプローチが失敗。『手前でOK』とできなかった」。開幕前に降った大雨の影響もあってか、スピードを把握できないまま「がっついてしまった」と反省した。
「きょうはずっとショットの調子が良かったので、良いスコアで上がれると思っていたんですけど、最後にワナにはまってしまった」。平均スコア「4.4」で18ホールのうち最も易しかった17番(パー5)のパーも悔しい。「本当にもったいなかったので、あしたしっかり切り替えてやっていきたい」と2アンダー7位からの巻き返しを狙う。
出場30人のうち、この日18番でバーディを奪ったのは1アンダー9位の阿久津未来也、岩田寛、今平周吾、イーブンパー16位の堀川未来夢の4人。26歳の阿久津は「生涯で1個獲れるか獲れないか…」という難所でのバーディを喜んだ。ティイングエリアで向かい風を感じ、クラブを5Iから4UTにスイッチしたのも奏功。「エッジまで210yd。そこまで行ってくれと思って打った。(グリーンの)端かなと思ったら歓声が…」とボールはピンそば20㎝にピタリとついた。
50㎝につけるショットを見せたのは前週「カシオワールドオープン」で優勝した堀川。「ティショットを打ったときに結構ラインが出ていて、打感も良かった。ちょうどよい距離に行ってくれた。少しでも盛り上げられて良かった」と笑顔が絶えなかった。