2021年 日本シリーズJTカップ

滑り込みの宮里優作が2位発進 「鬼の居ぬ間に差を広げたい」

2021/12/02 17:34
首位と1打差の2位で発進

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 初日(2日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

前週「カシオワールドオープン」を2位タイで終えて、急きょ2018年大会以来3年ぶりの出場に滑り込んだ宮里優作が1イーグル4バーディ、2ボギーの「66」で回り、トップに1打差の4アンダー2位で好発進した。

「テレビで観戦するつもりだった」が、滑り込みで獲得した出場枠に「出られただけで楽しい。プレッシャーもない」と開幕前はリラックスした面持ちだった。この日は出だしの1番でピン奥2mを沈めてバーディを先行させ、6番では222ydを5Iでピン横3mにつけてイーグルを奪った。

「コースの特徴かな。視野が狭くなるというか徐々に首を絞められてくる感じだったけど、とらわれずに広く、サイドを使って攻めていったのが良かったかな」。2週前から実践投入した長尺パターも「徐々にスコアにつながっている感じはある」と特に2m以内のショートパットを高く自己評価した。

油断はできないが、長尺パターの感触も良くなりつつあるそう

「宮里優作」と今大会と言えば、2013年の涙の初勝利から始まり、賞金王につなげた2017年と語らずにはいられない思い出ばかり。宮里自身は、藤田寛之による2010年から13年までの大会3連覇も印象的な出来事に挙げる。

「一年間頑張ってきた人たちが来ているし、調子の良い人たちが来ているので本当にレベルが高い。自分が持っているもの(技術)もみんなに引き上げてもらえているような、いい雰囲気を出してくれる」

賞金王を争う最終組の3人が出遅れた初日。「毎週、毎週優勝争いすると体はボロボロになる。鬼の居ぬ間に。3日目から伸ばしてくると思うので、この2日間で差を広げておかないと」。41歳は力を込めた。(東京都稲城市/石井操)

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