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輝かしい歴代優勝者に加わったショーン・ノリス「とても名誉ある大会」

◇国内男子◇日本オープンゴルフ選手権競技 最終日(17日)◇琵琶湖CC(滋賀)◇6986yd(パー71)

「日本オープン」の最少ストローク(265)と、最多アンダーパー(19アンダー)の新記録を樹立して大会初優勝を飾ったショーン・ノリス(南アフリカ)。優勝会見では真っ先に、「とても名誉ある大会で、ジャンボ尾崎や青木功松山英樹ら素晴らしい優勝者に自分の名前を連ねられてうれしいです」と、大会と歴代優勝者へのリスペクトを口にした。

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5打差のリードを持ってスタートした最終日。ノリスのプレーは危なげなかった。「下りのパットを残さないように」とキャディを務める弟・カイルさんと相談しながら、ティショットの置きどころを決めていく。ティが317ydに設定されて、1オン狙いも可能な6番(パー4)では、グリーンが空くのを待つ小平智とは対照的に、アイアンを手にしてさらりとフェアウェイに刻み、照れ笑いを浮かべながら一足先にセカンド地点へと歩いていった。

この日最初のバーディは12番。3mを沈めて「スペシャルだった。あそこで決められたのは大きかった」と安どした。池田勇太が徐々に迫ってきていたが、15番でもバーディを奪い、17番(パー3)のティショットをグリーンに乗せると、優勝を確信した。最終日は2バーディ、1ボギーの「70」で、2位の池田とは4打差を保っていた。

ノリスにとっては、個人的な思いも深い1週間だった。母国・南アフリカでは妻が来年3月に2人目の子供を出産予定。また、ジュニア時代から同国ゴルフ協会でノリスのことを精神面で支えてくれたブリジットさんという女性が病気となり、「その2人に捧げたい」という勝利となった。

付け加えれば、弟キャディのカイルさんも高血圧の問題を抱え、あす南アフリカへ帰国する。きょうが35歳の誕生日というカイルさんとは、「もちろん今夜はどこか一緒に食事に行って、彼はビール、僕はハイボールを飲んでお祝いするよ」と満面の笑みを浮かべた。くれぐれも飲み過ぎには注意だが…。

「ここ2週間は苦労していて、ZOZOの出場権も得られなかったので、今週は実力を証明したい気持ちが強かった。(優勝の)5年シードは気持ち的にも楽になるけど、これからも優勝を目指してやっていきたい」と、ナショナルオープンチャンピオンはどん欲に未来を見据えた。(滋賀県栗東市/今岡涼太)

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