「先週まで打てなかった」大きなドローボール 石川遼は渡米前最終戦28位
◇国内男子◇ブリヂストンオープン 最終日(10日)◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース (千葉)◇7119yd(パー71)
石川遼は4バーディ、1ボギーの「68」で回り、通算6アンダー28位で米下部コーンフェリーツアー出場権をかけた予選会前のラストゲームを終えた。
「先週まで打てなかった弾道が打てるようになってきた。ひとつ進めたかな」とうなずいたのは、1Wでの曲がり幅が大きなドローボール。9月「フジサンケイクラシック」など2試合連続2位となった夏場も「ドライバーがストレート系で、ドローを打ちたくてもストレートからややフェードだった」。目指す球筋とのズレを抱えながらのプレーだったという。
理想のドローボールを求めてのトライを続ける中、「ANAオープン」ではアイアンが左へ曲がって苦しんだ。ホールによってドローの曲がり幅を変えながら攻めていくのが理想形。「今週、全然ダメなときもあったけど、きょうが一番良かった。ドライバーでいいドローを何回か打てた。まだまだ低次元の話なんですけど、自分としては打てなかった球を打てるようになったな、みたいなものはある」と言った。
19日からカリフォルニア州ベアクリークGCで戦うセカンドステージへ向け、キャディも務める田中剛コーチと2人で渡米する。「最近、(コーチが)僕の試合を直接見られていないので、2人で行って、そこでより成長して帰って来られれば」。セカンドを突破できれば、次は11月4日からのファイナルステージ。米国でもコーチと二人三脚で自分を高める時間を過ごすつもりだ。
ファイナルまで戦っても、帰国して自主隔離期間がクリアできれば国内ツアー最終盤に再び出場する可能性は残っている。「来年(米下部ツアーに)出られることが決まっているわけでもないし、Qスクールにエントリーしただけ。先のことは全く分からないけど、いま持っているゴルフの中で精いっぱい頑張りたい」。変わらぬ思いで海を渡る。(千葉市緑区/亀山泰宏)