大槻、木下、矢野 最終組3人はビンセントの影を踏めず
◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 最終日(19日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063yd(パー72)
最終日最終組の3人は1組前で回ったスコット・ビンセント(ジンバブエ)の6アンダー「66」について行けず、大槻智春が3打差2位、木下稜介が4打差3位、矢野東は5打差5位に終わった。
2打のリードを持って単独首位から出た大槻は、1番で3パットボギーと出端をくじかれて前半は2オーバー。「悪くはない感じだったけど、風のジャッジとかを含めて合っていなかった」と、後半は3バーディ、1ボギーと盛り返したが、スコアを伸ばすことはできなかった。
「悔しさはホントにあるし、でも勝てないっていうことは何かしら足りないから勝てないわけで、これから気持ちを切り替えながら、ちょっとずつ考えていこうかなって思います」と、自身3度目の最終日最終組を振り返った。
この日「70」で回った木下は、「風やラインは、ここのハウスキャディさんが(池田)勇太さんが優勝したときの人で、完璧でストレスはなかったけど、それに応えるショットができなかったのが悔しい」と落胆。2年ぶりの日本開催が決定した10月「ZOZOチャンピオンシップ」を照準にしているが、「今日みたいなゴルフだと、まだまだ結果は残せない。もっともっと練習しないと厳しい」と唇をかんだ。
13年ぶりのタイトルがかかっていた矢野は、前半こそ「34」と伸ばしたが、後半に「38」と失速。「ショットもパットも戦える状態じゃなかった。ちょっとビビっているというか、守りに入っているゴルフだった。パッティングがことごとくショートしていた」と悔しがった。それでも、ここ3戦で2度目のトップ5入り。「昔から少しずつ上がっていくタイプなので、そういう意味ではすごく良い感じには来ている。明日は子供と過ごします」とポジティブさも失わなかった。(北海道北広島市/今岡涼太)