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チップインイーグルならず 石川遼は今季最高2位「正直、満足いっていない」

◇国内男子◇Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 最終日(29日)◇芥屋GC(福岡)◇7210yd(パー72)

あと“ひと転がり”がプレーオフに足りなかった。2打目をグリーン右の刈込みまで運んだ最終18番(パー5)。石川遼のウェッジショットはフックラインにのり、カップの5㎝手前で止まった。バーディフィニッシュはスコット・ビンセント(ジンバブエ)に1打及ばず「67」で通算16アンダーの2位。今季初勝利はお預けとなった。

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3位から2打差を追った日曜日は大混戦の滑り出しから、時間を追うごとに選手がふるいにかけられていった。石川は後半14番で2mのバーディパットを沈めて終盤まで生き残ったが、最後はビンセントの粘りが光った。

今季最高位(3位)で迎えた決勝ラウンドの久々の緊張感は「今までやってきた優勝争いのなかではフラットな時間がすごく長かった」という。スイング改良は道半ばで、一打一打に向き合う姿勢は同じまま。相手との差を意識したのは「追いかける立場としては17番(パー3)くらい」だった。

最終ホールの振り返りも冷静。「結果的にはイーグルが必要だったが、バーディを確実に取らなければ試合が終わっていた。入れば完ぺきなハッピーエンドでしたけど」と、状況に応じたプランの通りではあった。

「正直、満足いっていない。悔しい部分のほうが4日間通して多い」と口にした課題感は、シーズンベストの2位の結果よりは、依然として発展途上のスイング、ショットの再現性に向けたもの。「決勝ラウンドで良い内容を続けられたのは次に向けた収穫」と第1ラウンド47位から連日順位を上げた結果を評価しながら、向上心を表現する言葉は尽きなかった。(福岡県糸島市/桂川洋一)

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