2009年 フジサンケイクラシック

【GDO EYE】久保谷、呪縛から解放された今後

2009/09/04 20:17
自身の連続予選突破が途絶えた今、久保谷の新しい目標とは…

国内男子ツアー「フジサンケイクラシック」2日目を終え、通算7アンダーの単独2位に浮上した久保谷健一。4番パー3でチップインバーディを決めるなど難コースを攻略し、優勝争いに名乗りを挙げた。

その久保谷、実は先週の「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」で、強いこだわりを持っていた自身の記録が途絶えてしまった。カットラインに僅か1ストローク及ばずに予選落ちを喫し、昨年の「セガサミーカップ」から1年以上続けていた連続予選突破がストップ。「優勝よりも、予選落ちの無いアベレージ的なゴルファーでいたい」と話す久保谷にとって、失意の一戦となってしまったのだ。

モチベーションの低下につながってしまうのでは、と思いきや、「ある意味、気楽になった」と吹っ切れた様子の久保谷。「自分の中で、変なプレッシャーをかけていた。予選落ちをしてはいけない、と自分を押さえつけていたものを忘れられるようになった」と、淀みなく現在の心境を打ち明けた。

今週の結果を見る限り、その言葉に偽りはないように思える。「また新しい目標を作っていきたい」と、過去を振り返るどころか、既に前を見据えていた。予選突破を続けていた時には、何か無理やり優勝という言葉を封じているようにも感じた。これだけの実力者、自らを縛り付けていた呪縛が解けた今、久保谷の口から“優勝を狙う”という言葉が出る日が待ち遠しい。(編集部:塚田達也)

2009年 フジサンケイクラシック