永野竜太郎「光栄」初メジャー 大岩龍一と宮本勝昌は2打及ばず
◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 最終日(30日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7349yd(パー72)
永野竜太郎が通算14アンダー2位となり、優勝したジュビック・パグンサン(フィリピン)とともに7月の海外メジャー「全英オープン」(イングランド・ロイヤルセントジョージズGC)出場権を獲得した。
5打差で7人が並ぶ5位スタートから「伸ばしていくことしか考えていなかった」とバーディを積み重ねた。中盤からパグンサンが後続との差を広げていく中でも、自らのプレーに集中。「最後(18番)のバーディパットのときに“入れたらあるかな”と思ったけど、それまでは思っていませんでした」。33歳での初メジャー切符も意識の外に置いての「66」で、価値ある単独2位フィニッシュを決めた。
コロナ禍で帰国後の自主隔離など、渡航のハードルは決して低くないが「いつも(メジャーへ)行きたいと思っていましたし、歴史ある大会に出られるのは光栄なこと。(海外に行く)不安はないですね。出られるのなら行きますよ」と明言した。
永野と同組の大岩龍一、3打差2位の“全英圏内”から出た宮本勝昌が通算12アンダー3位で並んだ。
大岩は18番(パー5)で永野がチャンスにつける中、先に3mのバーディパットを決めきれなかったことを悔やむ。「きょう初めて3m以内のパットを外してしまった。永野さんもOKの距離につけていたので、入れても上回れなかったと思うけど、あれを入れられないのが自分の弱さであり、今後の課題だと思う」。前半から際どいパットを沈めるたびに拳を握り、気持ちを前面に出した23歳は結果をシビアに受け止めた。
宮本はパグンサンが出だし3ホールで2ボギーをたたいて1打差まで接近。そこで並べず、逆に突き放された。「労せずして1打差になった中で、きょうの僕はほとんどチャンスがなくてピンチばかりだった」と振り返る。ここ5試合で2度の2位を含めて3度目のトップ3フィニッシュ。「苦しい時間をパーでしのいでいけたのは収穫。ただ、(優勝は)遠くはないですけど、近くはない」。ベテランらしく冷静に総括した。(岡山県笠岡市/亀山泰宏)